生き物に興味がある方であれば、一度はペットショップに足を運んで小さく可愛らしい
ハムスターを見た事があるという人も多いと思います。
基礎から教えるからしっかりメモするんじゃぞ。
今現在飼育されている方も今一度、この機会にハムスター生態や習性について学びましょう!
ハムスターの生態基礎編「夜行性」
ハムスターの生態は、ほとんどが、夜に活動を開始する「夜行性」です。
野生のハムスターは、普段ペットショップで見ているハムスターとあまり変わりはなく、
他の野生動物に比べて、決して動きが早い動物ではありません。
そのため、明るく見つかりやすい昼間は天敵に見つからないように土の中に巣を作り、
その中で貯蔵した食べ物を食べたりしながら、明るい時間の大半は寝て過ごしています。
1日のサイクルは睡眠・食事・移動を繰り返しています。
春夏秋冬でみるハムスターの生態
野生のゴールデンハムスターがいるシリアでは日本と同じように四季があります。
春3月ごろから暖かくなりこの時期になると繁殖のシーズンがおとずれ、雄と雌が出会うと交尾をします。
一度の出産でゴールデンハムスターもドワーフハムスターも平均8頭ほどの赤ちゃんを産みます。
母親は母乳をあげながら赤ちゃんを育てます。
目も開き離乳が終わった子供達は、親と一緒のご飯を食べるようになります。
ある程度育つとハムスター達は親を離れ、それぞれの新しい居住地を探し歩み始めます。
夏5月の終わりごろから気温も暑くなり草木も成長し始めます。
日本のようにじめじめとした夏ではなくカラッと乾燥した気候で、
背が高い木などは少なく、短い草が生えた草原のような環境です。
春に生まれた子たちは雑草や昆虫などを食べながらすくすくと成長します。
ハムスターの成長は早く、春に生まれた子たちは、夏に繁殖ができる子もいます。
秋10月を過ぎるあたりから気温も下がり始めますが、まだまだ残暑が残ります。
少しづつ気温が緩やかに落ち始めたころから冬に備えるために食欲が増え始め、
木の実や昆虫などを積極的に食べるようになります。
冬12月ごろになると雪が降ることも珍しくはなく、冬用の毛に生え変わる個体や
中には冬眠をする個体もいます。
冬は貯蔵したご飯を食べるなどしながら寒い冬を乗り切り、
暖かくなる春になるとまた活発に動き回るようになります。
ハムスターの習性
ハムスターは生態の所でも伝えたように夜行性です。
夜になると活発的に動き回り、貯蔵したご飯が少なくなると、ご飯を集める旅に出かけます。
巣穴から飛び出し、天敵に見つからないようにちょこちょこと動き回ります。
小さい体ながら移動する距離はすさまじく、地上と地中のトンネルを行ったり来たり、
はたまた新しい住処を探して移動するハムスターもいます。
野生化で食べている物は主に植物の種子や穀物、野菜や果実、時には昆虫を食べたりする草食よりの雑食性にあたります。
見つけたご飯はその場で少し味わったあと、ハムスターの特徴の1つでもある頬袋にご飯を詰め込み移動します。
ハムスターには、帰省する能力もあり、もとに居た巣穴に戻る個体もいます。
ご飯を頬袋いっぱいに詰め込んだ個体は、巣穴の中に貯蔵する部屋を決めて、
そこにご飯を貯蔵します。
ハムスターは穴を掘る能力にとても長けています。
ハムスターはネズミの仲間ですが体系はどっちかというと手足も短くモグラに近いです。
地中にトンネルを10メートル近く掘った個体もいるそうです。
地中にトンネルを作りながら枝分かれするように寝床・貯蔵庫・寝床・貯蔵庫・貯蔵庫・貯蔵庫
などとトンネルにそれぞれの部屋を作る性質があります。
このトンネル内にたくさんの貯蔵庫を作り、一晩でトンネル内を駆け回り時には数十キロもの移動距離になることもあります。
たまにご飯をどこに置いたか忘れてしまうハムスターもいますが、しっかりご飯の置き場所を記憶する能力があります。
ハムスターはウサギなどでもよく見られる食糞をすることが知られています。
理由としては消化しきれなかった栄養分や腸内が作り出した栄養素を取るためとも
言われています。
まとめ
野生のハムスターは天敵から身を守るため夜活動しています。
ペットとして今いるハムスター達はある程度人間との暮らしに適応はしているものの本質的な
部分はやはり残っています。
ハムスターの性質に合わせる環境づくりとその子の個体にあった環境を用意できるよう
日々観察し楽しいハムライフを築いてあげましょう!