生き物に興味がある方であれば、一度はペットショップに足を運んで小さく可愛らしいハムスターを見たことがあるという人も多いと思います。
今現在飼育されている方も今一度、この機会にハムスターの起源や歴史について学びましょう!
なぜハムスターと呼ばれるように?
ハムスターと呼ばれるようになったのは、ゴールデンハムスターが語源となっており、キヌゲネズミ亜科に属するグループをまとめてハムスターと呼ぶようになりました。
ペットショップでよく見かけるゴールデンハムスターはゴールデンハムスター属、
ジャンガリアンハムスターはヒメキヌゲネズミ属に属します。
ハムスターの起源と歴史
ペットショップでも特に有名なのが「ゴールデンハムスター」と「ジャンガリアンハムスター」ですね。
ゴールデンハムスターは世界で一番初めに飼育されたハムスターと言われています。
ゴールデンハムスターは当初、幻のハムスターとされていました。
標本や書籍は見つかってはいましたが、長い間生きた状態のハムスターを見つけることができませんでした。
ハムスターに関する書籍で一番古いのは1797年に見つかった医学本で、
そこで初めてハムスターの生態に関することが書かれていました。
そこから初めてゴールデンハムスターの野生個体が1880年にシリアで見つかり捕獲されました。
捕獲された個体は順調に繁殖し子孫を増やしていましたが、その後30年ほどで*累代飼育が途絶えてしまいました。
※累代飼育(るいだししいく)とは? 動物や昆虫などを何世代にもわたって繁殖させ飼育すること。
発見当初からゴールデンハムスターは絶滅の危機にあったんじゃ。
一度は累代飼育が途絶えてしまったゴールデンハムスターですが、
他の動物学者の方が1930年にシリアの地下でゴールデンの親子を新たに発見しました。
母親1匹と子供12匹の合計13匹を捕獲しましたが、ケンカや脱走により、最終的に3匹になってしまいました。
残った3匹になってからは順調に累代飼育を重ね、今のペットショップで見かける個体がその時の子孫とされています。
シリアという土地柄もあり野生個体に関してはあまり研究が進んでいないのが現状じゃ。
シリアで見つかったこともあり、海外ではゴールデンハムスターのことを「シリアンハムスター」と呼ぶことが多いです!
ハムスターが日本に来た理由は実験動物としてだった
今でこそペットとして親しまれていますが、日本に来た当初はあくまで実験動物として日本へきました。
歯に関する実験や、人間と同じ風邪を引くなど新しい薬の開発のため利用されました。
今でもハムスターを使って新薬の開発や実験があるのが現状です。
人間と同じ哺乳類であり、飼育スペースがそこまで大きい物を必要とせず、
生まれてから成熟までの期間が短く、多くの子供を産むことから実験には都合が良かったためです。
ペットとしてお迎えしたら最大限の愛情を注いであげるんじゃぞ。
実験動物として繁殖されている過程で、選別交配や長い年月の中で人間と接してきたことにより、徐々に気性も穏やかになり、ペットとして流通するようになりました。
まとめ
ハムスターの歴史を振り返ると、今現在も野生個体はほとんどおらず、とても希少な動物というのが改めて分かりましたね。
日本に初めてハムスターが来たのが1939年で、まだ100年も経っていないんです。
ペットの歴史で考えるとほんとここ最近になりますね。
犬や猫の扱いに関してもここ最近やっと前に進みだした日本です。
ハムスターに関してはまだまだ歴史も浅く未知数な部分も非常に多い動物と言えますね。
これからペットとしてお迎えされる方は最大限の愛情を注ぎながら、ハムライフを楽しんでくださいね。
ここではそんなハムライフを1日でも長く、一緒に暮らせるように日々新たな発見やキッカケを皆さんに提供できるよう頑張ってまいります。